トラックの部分積載(LTL・混載輸送)をブッキングすると、運送会社は重量や容積だけでは料金を出しません。単位はローディングメーター(LDM, loading metre)、つまり貨物がトレーラーの床をどれだけ占めるかです。トラック輸送の見積りで起きる「想定外」の多くはこの一つの数字に行き着きます。そして荷主がよく飛ばす質問にも——お持ちのパレットは段積みできますか?
ローディングメーターとは
1 ローディングメーターは、トレーラーの全幅(約 2.4 m)にわたる床の長さ 1 メートル分です。標準的な 13.6 m のセミトレーラーは、したがって 13.6 LDM を積めます。パレットの換算は次のとおりです。
| 底面サイズ | LDM |
|---|---|
| ユーロパレット(120 × 80 cm) | 0.4 LDM |
| ブロック/工業用パレット(120 × 100 cm) | 0.5 LDM |
理屈はこうです。ユーロパレットはトレーラーの幅方向に 2 枚並ぶので、1 枚あたり 0.8 m の床の帯の半分を使います。ここまでは簡単——高さが絡んでくるまでは。
段積み可・段積み不可・トップローダブル
トレーラーには床だけでなく高さもあります。運送会社がその高さを使えるかどうかで、支払うローディングメーター数が決まります。区分は三つです。
- 段積み不可(non-stackable):上に何も載せられない(壊れやすい、上面が不揃い、カートンが潰れやすい)。パレットは LDM 値の満額でカウントされます。その上の空間が運送会社にとって死んでしまうからです。
- 段積み可(stackable):上に別のパレットを載せられます。LDM 値の半分でカウントされます。2 枚のパレットが床 1 か所を分け合うわけです。
- トップローダブル(toploader):変わり種です。自分は重さを支えられませんが、別のパレットの上に載せることはできます。載せ先の段積み可パレットがある限り、加算は 0 LDM。運送会社が元々持っていた高さを使うだけだからです。
ブッキング時には正直に申告してください。「段積み可」と申告したパレットがカートン潰れの状態で到着すれば貨物損害のクレームになりますし、実際に何を段積みするかを決めるのは書類ではなく、積込みドックの作業員です。
計算例:パレット 10 枚、3 種類
工場から港までユーロパレット 10 枚を運ぶとします。内訳は段積み可 5 枚、段積み不可 4 枚、トップローダブル 1 枚。運送会社は区分ごとに計算します。
- 段積み不可、満額:4 × 0.4 = 1.6 LDM
- 段積み可、半額:5 × 0.4 ÷ 2 = 1.0 LDM
- トップローダブル:段積み可パレットの 1 枚の上へ → 0 LDM
合計:1.6 + 1.0 + 0 = 2.6 LDM。港までの先行輸送(プレキャリッジ)はこの数字で見積もられます。「パレット 10 枚」でもなければ、10 × 0.4 = 4.0 LDM でもありません。2.6 と 4.0 の差は毎回の輸送で実際のお金になります。だからこそ段積み可否はレート照会に書くべきで、後から電話で伝える話ではないのです。
重量チェック:LDM あたり約 1,750 kg
ローディングメーターがカバーするのは床面積ですが、トレーラーには積載重量の上限もあります。運送会社は重量対 LDM の比率(一般に LDM あたり 1,750 kg 前後)を適用し、貨物が占めるローディングメーターと、実重量を LDM に換算した値の、高いほうで課金します。つまり 2.6 LDM で「買える」のはおよそ 4,550 kg。この 10 枚のパレットが 6,000 kg あれば、運送会社は計算し直します:6,000 ÷ 1,750 ≈ 3.4 LDM、これが課金ベースになります。重くてコンパクトな貨物は重量で、軽くてかさばる貨物は床面積で請求されるわけです。この比率は運送会社やレーンによって多少異なるので、見積りの数字を確認してください。
LCL での対応する扱い:コンテナ内の段積み不可貨物
同じ段積みの問題は海上輸送でも現れます。LCL は W/M(CBM あたりまたは 1,000 kg あたりの高いほう)で課金され、混載業者(コンソリデーター)はトラック運送会社と同じ問題に直面します。段積み不可のパレットはその上の空間を殺してしまうのです。よくある解決策は、CBM 計算において段積み不可パレットを、実際の高さにかかわらず**コンテナの全高(約 220 cm)**で課金すること。高さ 100 cm のパレットが 220 cm あるものとして数えられるわけです。代わりに段積み不可パレット 1 枚ごとのランプサム(定額)を課す混載業者もあり、結果はだいたい同じ水準に落ち着きます。ここに業界統一の基準はないので、実務上のルールは、見積りを比較する前に、段積み不可貨物をどう課金するかを混載業者に先に確認することです。220 cm の背景にある寸法は Container Dimensions をご覧ください。
Nexport Logistics の見積り方
Nexport Logistics は FENEX 条件の下で営業するフォワーダーとしてトラック輸送を手配しており、上記の LDM 計算は、まさに当社がお見積りの先行輸送の項目を組み立てる方法そのものです。段積み可否も織り込み、重量チェックも済ませます。パレット数、底面サイズ、重量、段積みできるものを送っていただければ、ドックで想定外のないレートをお返しします。部分積載について、あるいはお使いの混載業者が段積み不可パレットをどう課金しているかについて、ご質問があれば info@nexportlogistics.nl までメールをどうぞ。
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